水琴窟関連書籍・CD案内

水琴窟CD・関連書籍案内
 


特定非営利活動法人日本水琴窟フォーラム
オリジナルCDのご案内

■CDタイトル:
     水琴窟の音風景

  The Soundscape of SUIKINKUTSU

CD 水琴窟の音風景 試聴できます。
◎試聴サンプルここをクリックしてください

●定価¥2,000(税込)+¥300(梱包郵送料)
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●支払い方法 同封する郵便振替用紙にてCD到着後お支払い下さい。
 新作オリジナルCD 申込み枚数  枚
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●お申込み先:特定非営利活動法人日本水琴窟フォーラム

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■水琴窟音源保存の経過について

1.日本水琴窟フォーラムにより2001(平成13)年9月CD(CD-R版)完成

 日本水琴窟フォーラムは2001年発足当初より水琴窟の音源保存と水琴窟普及のため、かねてより計画していましたより自然な音色の水琴窟CDを2001年9月に完成させました。
 水琴窟を聴く人の耳を捉え心に響く、あの神秘的とも言える音色を再現する事は、デジタル録音のCDでは音質も変化しなかなか難しいといわれています。
 その新作CDは、当フォーラムの中野代表が主宰する日本の音研究所のマスターテープを音源に、最新の音響技術を駆使し水琴窟の音色の再現性に挑戦した高品質なものです。
 リズミカルな音色、ゆったりとリラックスする音色、時折現われる珠玉の音色など、水琴窟の魅力が5つの音風景として一巻約50分に構成されています。

岡田正浩(EXインダストリー) 2001年9月
 この音源をCD化するにあたり、「響き」そのものに気を配りながらマスタリングをしました。
 存在感と立体感溢れる甕に反響する音、粒の大きささえ感じ取れる様な、躍動感溢れる水滴。今までにある「環境の一部」として聞く水琴窟ではなく、甕を中心に空気の波紋が広がる様を、是非とも楽しんで頂ければと思います。
 そのため、余分な要素を足さず、音が鮮明になる様「甕の響き」に気を配り処理した上で、CDに納めました。

2.特定非営利活動法人日本水琴窟フォーラムにより2003(平成15)年6月改訂版(CD版・装丁を改訂・録音内容は同じ)作成

3.2006(平成18)年9月改訂再版(全面的に装丁を変更した。)
 

日本の音風景《水琴窟》 

日本古来の音風景……水琴窟(すいきんくつ)。

一般的には日本庭園の蹲踞(つくばい)や縁先手水鉢の鉢前水門に造られたもので、その構造は、鉢前水門の下に底に小さな穴を開けた甕を伏せて埋め、手を洗った水が、穴から水滴となって落ちるように工夫した一種の排水装置です。

甕の底に溜まった水面に落ちる水滴の音が甕の中で反響して、琴に似た美しい妙音を発することから、いつしか「水琴窟」と名付けられました。

■水琴窟の音風景内容

一滴の水が奏でる琴の音は 時を超え私たちに語りかけてくる…… 

◆5タイプ収録(49分18秒)

Soundscape 1  19:19
Soundscape 2  03:03
Soundscape
3  03:59
Soundscape
4  20:14

Soundscape
5  02:43

DISCマーク NSFOCD-01

JAPAN SUIKINKUTSU FORUM All rights reserved.

[企画制作]特定非営利活動法人 日本水琴窟フォーラム

[音源提供]日本の音研究所・中野之也

[マスタリング]EXインダストリー 

録音場所:日本の音研究所(愛知県日進市)1989

□甕の種類:常滑焼

※このCDの著作権は、特定非営利活動法人日本水琴窟フォーラムに属します。

このCDを発行する権利者の許諾を得ずに、1.賃貸業に使用すること、2.個人的な範囲を超える使用目的で複製すること、3.ネットワーク等を通じてこのCDに収録された音を送信できる状態にすることを禁じます。 

■発行・発売 特定非営利活動法人日本水琴窟フォーラム

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書籍

■幻の音風景 水琴窟
 ・平成3年(1991年)
 ・発行:株式会社日本リゾートセンター出版事業部
 ・A4判変形、布製豪華上製本
 ・総頁数216頁(カラー144頁)
 ・オリジナルCD付(59分25秒)

発刊のことば
株式会社日本リゾートセンター 代表取締役 加藤 忠

わが国独特の文化遺産の集大成
 日本庭園の最高技法の一つと言われる水琴窟には、知られていない部分が多くあります。創案した人物も、その時代も、命名者もいまだ不明です。しかし、水琴窟は、その神秘的な音が遠く太古の時代から大地の響きとなって伝わり、今日のような『形』を得て世に生まれ育ってきたことがうかがえます。

 水琴窟は昭和58年以降新聞やテレビで”幻の水琴窟”として報じられ、静かな広がりを見せています。その大きな理由の一つは古来日本人が親しんできた琴のつまびきにも似た澄んだ音色が、現代の人々の心にゆとりや豊かさをもたらすからではないかと思われます。

 本誌は全国の新旧さまざまな水琴窟を取材し、水琴窟と関わりをもつ多くの方々の協力を得て、『水琴窟』の集大成を試みました。たった一滴の水滴がつくりだす玄妙音とも風流音ともいうべき余韻の世界を一つの美学として捉え、このような世界を多くの方々と共有することができればとの思いから発刊するものです。本誌を通じて、水琴窟のような文化遺産を理解し、創造し、新たな美の発見がなされ、真の豊かさが育まれることを期待いたします。

紹介文
水琴窟の集大成「幻の音風景 水琴窟」は、美しいカラー写真満載の珠玉の一冊

江戸時代中期に創案されたと伝えられる“幻の水琴窟”を日本の貴重な文化遺産として捉え、その実態や文化性、歴史的背景など様々な角度からその真価に迫り、水琴窟の集大成を目指し平成3年に日本リゾートセンターより発刊された「幻の音風景 水琴窟」は、現在もなお水琴窟を詳述した書籍としては他に例をみないものです。
 全国の様々な水琴窟(音風景)を臨場感あふれる数多くの写真で紹介することをはじめ、作家、音楽家、庭園研究家等、各方面の方々がそれぞれの立場から水琴窟を考察した文章や、そのルーツを探る座談会、全国の水琴窟分布地図、制作年代・型式等も網羅した所在一覧表等、内容、資料性ともに優れたものです。
 加えて、本書にはその音色を収録したCDも収蔵されています。水琴窟はもとより、清楚に生きつづけた水と音との日本の文化を紹介する貴重な一冊としてお薦めします。


★会員特別価格19,500円/一般価格25,000円(共に税込み・送料別途)

お申し込みは、日本水琴窟フォーラム事務局まで


内容目次
(番号はページです)

序章 水琴窟の小宇宙
 ・ 霊妙なる音 水上勉 14
 ・ 日本庭園の特質と水琴窟 金井格 18

第一章 幻の水琴窟
 ・ 鳥取県・尾崎邸/縁先手水鉢水琴窟江戸期 28
 ・ 京都市・苔涼庭/添景蹲踞水琴窟大正期 32
 ・ 名古屋市・竹田嘉兵衛商店/露地蹲踞水琴窟昭和三十二年 36
 ・ 津島市・伊藤邸/縁先手水鉢水琴窟江戸期 40
 ・ 可児市・木曽古文書歴史館/縁先手水鉢水琴窟江戸期 44
 ・ 名古屋市・小寺邸/縁先手水鉢水琴窟江戸期 46
 ・ 美濃加茂市・旧太田宿脇本陣/縁先手水鉢水琴窟江戸期 48
 ・ 岡山県・広兼邸/縁先手水鉢水琴窟江戸期 51
 ・ 小堀家に伝わる洞水門の工夫 小堀宗慶 52
 ・ 幻の音を探し求めて 中野之也 56
 ・ 中国西湖に水琴の音流れる 吉河 功 62
 ・ 座談会 水琴窟のルーツを探して 70
出席者・郡司すみ/鈴木信宏/龍居竹之介/田中淡/田中直子/長岡弘志

第二章 よみがえる水琴窟
 ・ 奈良県・当麻寺西南院/添景蹲踞水琴窟 88 ・ 綾部市・井上邸一蓑庵/露地蹲踞水琴窟 92
 ・ 美濃市・今井家住宅/添景蹲踞水琴窟 98 ・ 仙台市・野草園/森の中の水琴窟 102
 ・ 伊丹市・鴻臚館/露地蹲踞水琴窟 104 ・ 品川区・品川歴史館/添景蹲踞水琴窟 106
 ・ 岐阜県・齋藤美術館/露地蹲踞水琴窟 108 ・ 倉敷市・野崎家旧宅/縁先手水鉢水琴窟 110
 ・ 京都市・相国寺瑞春院/露地蹲踞水琴窟 112 ・ 美濃加茂市・瑞林寺/添景蹲踞水琴窟 114
 ・ 半田市・常楽寺/添景蹲踞水琴窟 116 ・ 京都市・妙心寺東林院/縁先手水鉢水琴窟 118
 ・ 美濃市・善応寺/添景蹲踞水琴窟 120 ・ かそけき音・水琴窟 柴田南雄 122
 ・ 水琴窟からサウンドスケープデザインまで 若尾裕 126 ・ 宇宙曼荼羅考 村上炳人 130
 ・ 水の音は、氷河期の終わりを教える ゲイリー・カー 134

第三章 未来へ響く水琴窟
 ・ 愛知県・日本の音研究所/添景蹲踞水琴窟 142
 ・ 群馬県・高崎芸術短期大学水琴亭/露地蹲踞水琴窟 144
 ・ アムステルダム・三田ヨーロッパ/室内水琴窟 146
 ・ 山梨県・ファナック枯木庵/露地蹲踞水琴窟 148
 ・ 京都府・小野邸/美山水琴蔵内水琴窟 150
 ・ 箱根湯本・天成園/添景蹲踞水琴窟 152
 ・ 日野市・ハマダ七生造園/添景蹲踞水琴窟 154
 ・ 港区赤坂・料亭「若林」/露地蹲踞水琴窟 155
 ・ 富士吉田市・鴻ヶ池漁荘/添景蹲踞水琴窟 156
 ・ 名古屋市・海山潤味「鈴波」/室内手水鉢水琴窟 157
 ・ 千葉県・成田ガーデンハウス/室内双水琴窟 158
 ・ 大分市・大分葬斎場/宇宙曼荼羅水琴窟 162
 ・ 座談会 水琴窟は心のリゾート 166
出席者・久保義信/高野昌昭/中野之也/新作博明/分部美那子/加藤忠
 ・ 水琴窟の音響を解明する 岸塚正昭 180
 ・ アムステルダムの水琴窟 伊東健二184
 ・ 水の跡―新山下町再開発におくるメッセージ 吉村一馬 188

エッセイ 私と水琴窟
辰濃和男 60
井上甚太郎 61
中村儀朋 121
北原宗積 178
村上武 179
管野邦夫 192

第四章 水琴窟の資料
 ・ 水琴窟の構造と造り方 中野之也 194
 ・ 甕のルーツ・常滑を訪ねて 本誌編集部 200
 ・ 全国水琴窟分布図 204
 ・ 全国水琴窟所在地一覧(名称/所在地) 206
 ・ 参考文献 210
 ・ 写真・資料提供/取材協力/執筆者/インタビュー協力者 212
 ・ さし絵/座談会出席者 213

幻の音風景「水琴窟」付属CDの内容構成
 
第一章 水琴の小宇宙(29分55秒)
 ひとしずくの水が、
 壺中に響く。
 余韻は、小宇宙の広がりを見せる。
 モノフォニックからポリフォニックへ。
 水琴が奏でる妙音の世界。

第二章 四季を奏でる(12分19秒)
 人里離れた森の中。
 梢の間の、空から落ちた一滴は、
 春夏秋冬の訪れを伝える。
 水琴窟は、森の中で呼吸し、
 四季の音と対話している。

第三章 音曼荼羅(17分11秒)
 十音十色。
 水琴の音に、決して同じ音色はない。
 煩悩を忘れた清浄無垢の世界で、
 しずくたちが自由に
 森羅万象の音を奏でている。
 

 

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