(7)学校や街の中で
 
 

    
    ◆対象児童が小学校の中・高学年の場合の取り組み例
 

 
 社会や理科、総合的な学習の時間に環境問題を考えたり、実験を取り入れたりし、時事的・科学的なデータをもとに学習を進めることができるものと思われます。
 
 また、図工の時間には、自分たちで水琴窟作りに挑戦することも可能になるかと   思われます。水琴窟の蓋を各人で作り、それぞれの蓋の音の出方をみんなで楽しむという学習も是非やってみたいものです。
 
 家庭科では、布を使って水琴窟やしずくの坊やのマスコット人形作りなどもできます。
 

    ◆お年寄りの方や病院、街などでの取り組みの一例


 焼物をはじめ、木目込み人形や伊勢型紙、編み物、折り紙細工などで水琴窟やしずくの坊やを表現するのも楽しいでしょう。

 俳句作りもできますね。短冊に和紙や折り紙で作った水琴窟や水滴、木々の葉などを添え、作った一句を墨で書き上げるのも風流で、心が癒されることでしょう。
今後、病院やサナトリウム、ホスピスなどにも水琴窟が設置されるようになりますと、水琴窟がさらに身近に人々に愛されるようになっていくことでしょう。

 緑の木々や草花といつもいっしょの「庭の水琴窟」、また、いつでもどこでも自分で水を注ぎ、音を楽しむことができる「卓上水琴窟」、いずれも化学物質でできた薬にはない癒し効果を生み出してくれることでしょう。

 ビルで囲まれた都会の建造物、公共機関、ホテルのロビーの一隅、或いは真ん中、いこいの広場や公園、ウォーク街などに、「ちょっとおしゃれな卓上水琴窟」があれば最高ですね。噴水や人工滝と組み合わせて、「新しい街のアート」「いこいのアート」が誕生するといいですね。

 わたしたち人間の少しの努力と工夫で、水琴窟は街のあちらこちらで人々の目を楽しませ、心を癒してくれるようになるでしょう。

 水琴窟を囲んでの句会、演奏会など、仲間の輪を広げる活動の広まりも期待できそうです。

 建築家、陶芸家、音楽家などの力を借り、装飾性を兼ねた外見が美しい水琴窟の開発も望まれます。
 

    ◆園や図書館、子育て支援センターなどでの取り組みの一例  


 指人形やエプロンシアター、パネルシアターなどを作って、歌遊びをしながら「しずくのぼうけん」・「しずくのぼうや」・「しずくの一生」などのお話しを子どもたちに提供していただくことができます。

 また、卓上水琴窟が1つあれば、実際に水琴窟に水を注ぎ、音色を楽しむという活動も可能になります。

 いろいろな機関・施設で水琴窟が設置されれば、水琴窟がもっと身近なものとしてわたしたちの生活の中に幅広く溶け込んでいくことでしょう。
 

 

                                                   
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